代名詞とは? わかりやすくやり直し英語

はじめに

代名詞といえば、

I, you, he, she, they, we…

というようにさらさらと挙げられると思います。

では、it と one については会話中でスムースに使い分けができますか?

代名詞は英語の中で「簡単に言い換える」のに便利です。しかし、わたしの場合、会話をしているとそれがパッと出てこないので、まだまだ慣れないです。そして過去の英語学習の影響もあって「勘違い」していました。

そこで今回の記事では、基本に立ち返り「代名詞」について学習していきたいと思います。

この記事を読むのにおすすめの方

・中学英語からやり直し中の方

・代名詞について詳しく知らない方

I, youについての勘違い

中学ではどのように習いましたか?

わたしは間違えなくこのように習いました。

I = わたし

You = あなた

これのどこがいけないのか、パッとわからなかったら、もう一度「代名詞」について復習してみるのがいいかもしれません。わたしはこのように覚えなおしました。

I = 話し手かつ、動作の主体としての自分

You = 話し相手

英語はほとんどの場合、主語と動詞がセットで言いますね。例えば、「娘がわたしを呼んだ」ということを言いたい場合はどうしますか?

  • My daughter called me.

こういうふうに言いますよね。

  • 動作の主体が話し手ではない場合はこのようになりますし、動作の主体が話し手であれば I になります。
  • You は話し相手がひとりの場合でも、複数の場合でも you と表現します。

he, she, they, weの勘違い

heは「男性」、sheは「女性」と習ったけど…

わたしは he, she についてもしっかり勘違いしていました。

このふたつは、話し手の聞き手の間で「誰なのかわかる場合」に使う代名詞です。誰だかわからないときには、he, she は使いません。

  • He plays guitar. → ×
  • Joe is my husband. He plays guitar.

これだと he が Joe を指しているのだとすぐわかりますね。

  • he は「誰なのかわかる場合」の男性もしくは男の子を指す場合に使います。
  • sheは「誰なのかわかる場合」の女性もしくは女の子を指す場合に使います。

theyは複数とだけ習ったけど…

  • Kaoru and Tomoko are good friends. They always go shopping together.
  • I have three cell-phone. They are all white.
  • Luna’s eyes are blue, and they are beautiful.
  • they はいつでも具体的にふたり以上のひと・ものです。「もの」でも they は使います。
  • they と言えば、先ほどの he, she と一緒で、話し手と聞き手の間で「誰なのか、何なのかわかる場合」に使います。

weは「私たち」と習ったけど…

  • we はいつでも具体的に自分を含めた複数のひとです。we の場合はかならず「自分自身」が入っています。これも、話し手と聞き手の間で「わたしを含む誰なのかわかる場合」に使います。

it, one の違いについて

it, one このふたつについても、よく区別がついていませんでした。区別がついていないのですが、いくらオンライン英会話でレッスンしても、使いこなすことができません。

せっかくの英語という「簡単に省力する」というところがうまく発動できず、たどたどしく説明してしまうことになります。ここで、スパッと代名詞を使いこなせたら、かっこいいですよね!!

it は決して「それ」という意味ではありません

  • 「ひと」ではありません
  • 「単数」のもの、あるいはもともと数えられないものです
  • it と言えば、聞き手にもそれが具体的に何を指しているのかわかります
  • 基本的に世界にひとつだけの「特定のもの」です
  • 動物についても使います
  • I have a car. I love it.
  • The computer has got jammed many time, and It is out of order now.
  • Don’t leave the air-conditioner on all the time. Turn it off.
  • My bass goes easy only on young women. I don’t think it’s fair.

one はどんなときに使う?

one は数字以外にも大切な使い方があります。これは it と比較して覚えた方が使い分けがきっちりできると思います。oneにはたくさんあるものの中のひとつ、という意味があります。

  • I don’t have a pen. Can I borrow one?

この場合の one は「あるひとつのもの」を指してはいないので、it は使いません。「あなたが持っているペンのうちのひとつ」という意味で、 one が用いられています。

A : Do you want a cell-phone.

B : Yes, I do. I want a new one.

この場合は it は使えませんね。なぜなら it を使うと「ある特定の」携帯電話になってしまうからです。「あなたは携帯電話がほしいですか?」と質問したい場合は、特定の機種でもない限り、ふつうは「多くある携帯電話の中のひとつ」のはずです。ですからここでは、one を使うのが正しいですね。

まとめ

日本語と比較すると、英語で言い換えはかなりシンプルですね。とは言えども、基本的なことをわかっていなければ、うまく言い換えられるところも、そうでなくなってしまいます。

省略できない英語において、スムースな会話を成立させるには「代名詞」は欠かせないツールですね。このことを頭に入れて、たくさんの例文に触れていけるといいですね。