基本のルールに立ち返り、a, theの冠詞をスムースに切り替えよう
今回の記事では、迷いやすい冠詞のa / an, theについてまとめます。
まずは名詞の種類として、可算名詞と不可算名詞をおさらいしましょう。
次にa, an / theのルールについて学んでいきます。
実はシンプルなa, an / theの使い分け
a, an : どれでもいいから、とにかくそう呼べるもの
the : 話し手と聞き手の両方にわかる特定のひとやもの
これらは可算名詞の単数形でつきます。
こちらのルールをまずは覚えましょう
可算名詞の単数形は単独では使えません。冠詞(a, an, the)や人称代名詞の所有格(my, your … など)が必要になります。
一方、可算名詞の複数形は単独で名詞だけで使えます。
a dog | dogs |
a child | some children |
the evening | the evenings |
this party | these parties |
an umbrella | two umbrellas |
このルールは絶対に覚えておきたいところです。4歳娘はディズニー英語システムの効果だと思うんですけど、単数の場合はセットで a, an noun で使っていますね。音で覚えてしまったのが理由としては大きいように感じます。
でもたまにママがさりげなく訂正してくれるときもあるよね。
そうだね。先の項目で挙げた a, an / the のルールから外れていると思ったら、ちょろっと訂正しちゃうときはあるよ。あやちゃんを正すためというよりも、自分の中で学んだルールを定着させるためっていうのが理由なんだけどね。
可算名詞・不可算名詞についておさらいしよう!
可算名詞
可算名詞につくものとして、複数の場合、some, any, much, fewがあります。
不可算名詞
不可算名詞につくものとして、複数の場合、some, any. much, littleがあります。
a, an / theの使い分けを例文をみながら学びましょう
特定の物、ひとを指しているのが明確な場合、会話に初めて出てくる名詞でもthe を使います。
特定のいつも行っている場所、かかりつけの医師等に対してもthe を使います。
まずこの微妙な違いを文脈から推察して、a, anなのかtheなのか分けられると良いですよね。でももっとも良いのは、何度も声に出して言いながら、パターンにしてルールを染み込ませていく方法だと思います。最終的にスムースに切り替えられるようになると嬉しいですね。
次からの例文は( )内を埋めてください
例1
the, a
最初は特定の銀行に行かなければならないシチュエーションで話していますね。次のセリフはこの近くにある銀行を指していて特定のものではないです。
例2
a, a, a
このようにa, anを使って金額や頻度を表すことができます。
例3
A : I found ( )nice watch on the Internet. Please take a look.
B : What did think of ( )watch?
a, the
Aさんはインターネットでステキな時計を見つけました。それを見てほしいと言っています。Bさんはどんな時計がいいと思ったの? と聞いています。
Aさんの会話に出てくるa watch はAさんにしかわからない内容です。ですからa watch です。Bさんはthe watch と言っています。なぜかというと、その時計が、Aさんが見つけた時計と特定されているからです。AさんもBさんも共有している内容なのでthe がつきます。
- an, an, one
- the, it
これは同じグループになるので一緒に覚えておくと良いです。
itといえば、それは単数で、聞き手にもそれが具体的に何かわかる、世界にひとつだけのものでしたね。
oneといえば、不特定のもの。たくさんあるものの中からひとつでしたね。
例4
A : I’ve found a nice ( )on the Internet. Please take a look.
B : What do you think of( )?
one, it
話し手と聞き手の中でそれが何かわかっているときはone, itを使ってもよいのでしたね。
例5
( )man and ( )woman were sitting opposite me. ( )man was American, but I think ( )woman was British.
a, a, the, the
この例文を見ると、最初に出てきたa man / a womanと後半のthe man / the womanは一緒の人物です。
会話に初めて出てきた場合、a / an を使います。2回目に出てきたときは、a manもa womanも特定の人物になるのでthe を使います。
例6
When we were on holiday, we stayed at ( )hotel. Sometimes we ate at ( )hotel and sometimes we went to ( )restaurant.
a, the , a
こちらの例文も先ほどの例文と一緒です。会話に初めて出てきたのでa hotelと書いてありますね。2回目に出てきたときには、それは特定のものになっているのでthe hotelと書かれています。
a, an / the の使い分けはここに着目!!
a, an / the がつくのは、可算名詞のうち単数のもの。
a, anは名詞が初めて登場したとき、つまりそれが特定のものになっていないときです。
theはそれが特定のものであるときにつけます。話し手と聞き手の中でお互いにわかっている可算名詞の単数の場合にtheをつけます。
こちらのルールは頭に置いておき、可算名詞で単数の場合に気をつけてみましょう。まずは絵本などで冠詞に着目してみると良いと思います。
繰り返しやっていくことで学べるところもあると思うのでたくさんの例文を加えてきます。