液体の不思議について英語で学ぼう
この記事では、4歳の娘と実践した「おうち英語でSTEAM」の内容を紹介しています。英語で子どもとやりとりしながら体験できるような内容になっています。STEAMに興味のある方、おうち英語を実践中の方にわかりやすいようお伝えできればと思います。
STEAMとは?
STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念を指します。
液体の不思議を体験しよう
液体の不思議について学んでいきます。今回の実践では液体の「密度」の違いが関連します。
「密度」とは、ある決まった大きさでの質量のことです。同じ大きさだと、密度が小さいものほど軽く、密度の大きいものほど重くなります。以下の材料(液体)を準備して「密度」の違いを体験していきます。
へえっ、こんな材料を用意してどうするの?
それぞれが違う「密度」なのね。食紅(Food Coloring)を使って、リキッド・デンシティー・タワー(Liquid Density Tower)を作ろうと思うよ!!
わーい!! 実験だあ。楽しみだな!!
実験では、いずれの材料も身近にあるものでやれるようにします。必要な材料は英語表記にしておきますので、以下の内容を参考にしてみてください。
Materials(材料)
*Liquid Food Coloringは「食紅」のことです。液体のものを使用します。色をつけることができます。お好きな色を2色準備してください。
この材料の中で、「水」「消毒用アルコール」「ガムシロップ」については食紅で色をつけることが可能です。「はちみつ」はそのままの色を生かしたいので色はつけません。「オイル」については食紅を用いても分離してしまうため色をつけられません。違う密度の液体のタワーを作る際には、区別がつきやすいように配慮するのがポイントです。以下の手順を参考にしていきましょう。
Directions
- In a small bowl, mix together the water and a few drops of red food coloring.
- In another small bowl, mix together the rubbing alcohol and a few drops of blue food coloring.
- Slowly add the ingredients to the empty vase in this order : honey, red water, baby oil, gum syrup and blue rubbing alcohol.
- If the ingredients mix a little, they should separate in a few seconds.
- After all the liquids have been added, you can see the liquid density tower.
こちらの手順では食紅を赤と青の2種類で解説しています。水に赤の食紅を混ぜて着色し、もうひとつは消毒用アルコールに青の食紅を混ぜて着色させます。
難しい道具は必要ありません。タワーを作るので、細長いクリアな器があれば良いですね。
わが家で使用しているFood Coloringはこちら!!
アイシングクッキーや生クリームへの着色、今回のような液体に色づけして実験するときに大活躍しています。食品に用いることができるタイプであればいろいろなシチュエーションで使えるので便利ですよ。
実際の実験の様子を写真で公開します!!
液体を入れた順番は、「はちみつ」「水」「ベビーオイル」「ガムシロップ」「消毒用アルコール」だったよね?
そうだよ!! でも順番は入れ替わっているね。「はちみつ」「水」「ガムシロップ」「消毒用アルコール」「ベビーオイル」の順番になっているね。
不思議だね。なんでこんなふうになるんだろう?
油のような密度の低いものが上にくるようになるんだよ。おもしろいね。
今度はまた違うパターンでやってみたいな!! きれいな層を作りたい。
ガムシロップ(オレンジ)を今回は入れたのですが、消毒用アルコール(グリーン)と混合してしまいました。その結果、層の範囲がグリーン多めになっています。きれいな層を作るならば、ガムシロップはやめておいた方がよさそうです。
この体験をする上で学びたい単語やフレーズ
これらの単語を使いながら説明していきます。例えばこんなふうにお子さんに声かけをしてみてはどうでしょうか。
We’re going to make liquid density tower. We use the water, honey, gam syrup, vegetable oil and rubbing alcohol. It is first time we make it. Let’s get started. (これから液体のタワーを作るよ。水、はちみつ、ガムシロップ、油、消毒用アルコールを使うよ。これは初めての実験だね。さあ、始めよう!)
Can you take blue food coloring? (青の食紅をとってくれる?)
Add blue food coloring into the glass and mix them. (青の食紅をグラスに入れようね。それから水と混ぜるよ)
Pour the honey into the glass. Very slowly. (はちみつをグラスに注ぐよ。ゆっくりね!)
Can you drop in the marble? What will happen? (ビー玉を入れてみてくれる? 何が起こるかな?)
まずは英語でどんなことをするのか、材料を見てながら説明してあげると良いですね。身振り手振りも交えて、材料をどのようにあつかうのか説明してあげます。
文字に興味のあるお子さんや読めるお子さんには、それぞれの材料にラベリングしてあげると良いですね。
これらは下準備が入りますが、実験への興味を引き出すのに重要だと感じています。
まずは体験してみる、そして考える
子どもたちは英語で液体の密度について学んでいきます。幼児では難しい理屈はわからないかもしれませんが、学童期に理科の授業であらためて習ったり、身近なもので密度の違いに気づくこともあるでしょう。まずは「おもしろい」「楽しい」と感じるところがゴールです。
次に今回の実験を応用して、結果を「予測させる」というのもおもしろいですね。まず初めの体験があれば、それをもとに結果を考えるともできます。材料も変化させてみると新しい気づきがあるかもしれません。
おうち英語でSTEAMの記事はいかがでしたか? 英語が苦手でも、子どもと楽しくサイエンスに触れられたらいいなと思って記事にしました。また、子どもと新たな取り組みをしたらこちらの記事で報告しますね。
最後まで読んでくれてありがとう!! またね。
日本の子どもの教育にも取り入れているご家庭もありますね。遊びながら自然と学べるのが良いと感じています。