英語育児の成功と失敗とは? Twitterから学んだこと

はじめに

おうち英語をやっていて、Twitterから得られる情報はとても新鮮です。

勉強になる部分もいっぱいありますし、その情報に刺激されることもしばしばあります。

一方、発信者の英語育児をしている方の置かれている環境と、これまでの生活歴の違いというバイアスが大きくて、次のようことを感じることがあります。

  • 発信されている情報はわが家には当てはまらないこともしばしばある
  • 発信されている情報をどこまで信頼して良いのか?
  • 英語育児の成功・失敗ってなんのこと?(そもそも成功・失敗と判断する尺度はなんでしょう?)
  • 英語育児についてわが家でできることってなんだろう?

脳外OTママ
脳外OTママ

そこまで難しく考えなくても「わが家の考え・方針」っていうのがはっきりしていればいいのだけど…

やっぱり期待が大きかったり、不安があると考えがまとまらないときもあるよね

ルルちゃん
ルルちゃん
脳外OTママ
脳外OTママ

そうなんだよ。結果として情報に踊らされてしまうことってあるよね。

今回の記事ではこんなことをまとめてます

  • わが家の置かれている環境・これまでの生活歴
  • わが家の英語育児のスタンスと目標は?
  • 英語育児の成功と失敗とは?

脳外OTママ
脳外OTママ

現時点での考えや感じたことなどを書いていきますよ!

わが家の現状は?

近くにインターナショナルスクールもない、英会話教室も少ない環境

われわれは地方に住んでいます。とても自然が豊かで、のびのびと生活しています。

広々とした一軒家で好きな趣味も子どもとしながら過ごしています。

県内にはインターナショナルスクールが2か所ありますが、自宅から遠いし、高いし、現実的ではありません。公立保育園コースになりました。

小学校も中学校も自宅から1km圏内にあるため、中学受験もないでしょう。本人が望まない限り。

ちなみに英会話教室も少ないです。いくつか大手の教室がありますが、満員だったり、コースが保育園児向けじゃなかったりして、とてもフルタイムで働いている状況で通わせられるものではありません。

脳外OTママ
脳外OTママ

地方に住んでいると、選択肢が少ないという問題がつきまといます。

家族はみんな毎日英語に触れている

30歳代後半 脳外OTママは英語能力ゼロからやり直し英語をスタート

わたしは医療職(作業療法士)で病院に勤務しています。仕事では英語を使うことはありませんが、これまで英語が必要な場面もありました。

大学病院勤務時代は研究のため英語論文の抄読をしていましたし、脳外科病院に異動してからは医学雑誌に論文を投稿する機会もあり、それには英語で書くスキルも必要でした。

さすがにひとりではうまくできず、ネイティブスピーカーの力を借りて論文を投稿しました。

スピーキングは今でこそ、ごくごく簡単な内容なら娘となら話せるようになりましたが、おうち英語を開始する前までは、まったく話せないレベルでした。

中学英語も崩壊レベル、というがしっくりきますね。

現在はおうち英語を娘と楽しむかたわら、やり直し英語を頑張っています。

脳外OTママ

なぜか異動で英語を勉強することをが習慣化した50歳代 パパ

主人は、若い頃はTOEICを受験したりして、社会人になってからも英語を学習する場面があったようです。

長年、研究職で英語を必要とする場面はどうやら少なかったようです。

結婚し、娘が誕生したのち異動となり、英語を勉強し、それを活用する必要のある部署にうつりました。

その部署では、2週間の語学留学とネイティブ・キャンプでオンライン英会話のレッスンの受講費の補助(10回以上レッスンを受ければ、受講費を会社より支給してもらえる)してくれます。

まさに英語を学習したいものからしたら、うらやましい環境に身をおいています。

しかし、主人はおうち英語には導入当初、関心がないというか、むしろ非協力的でした(今はかけ流しCDにも英語絵本、DVDなどのコンテンツにも寛容です)。

彼の位置付けとしては「日本語担当」です。

娘も主人と話すときは「日本語」に切り替わります、笑

もうじき4歳の娘 あやちゃんはママとおうち英語を満喫してます

0歳6か月からおうち英語を始めた娘は、もうじき4歳になります。

1歳より公立保育園に通っています。現在は延長保育も利用して、平日は平均9時間を保育園で過ごしています。

ワールドワイドキッズで英語に親しみ、現在はディズニー英語システムをメイン教材にしています。

3歳11か月でグリーンCAPを獲得しました。

おうち英語は楽しいようで、さまざまなアクティビティを英語「で」挑戦しています。

スピーキングは時制こそまだバラバラなところもありますが、英語の構造自体は身についてきています。

ライティング、リーディングについてはまだやっていません。これは「耳を鍛えたい」「インプットに時間を割きたい」というのと、「文字に興味を持ってくれるまで待ちたい」というママの希望によります。

あやちゃん

かけ流しを聞かざるを得ない4歳のマンチカン女の子 ルルちゃん

わが家はだいたい自宅にいると、どこかでかけ流しの音声が流れています。

それをおそらくかなりの量、聞かされているルルちゃんです。

ときどき夜の英語絵本の読み聞かせのときも一緒に参加するときがあります。

きっとあやちゃんの英語力上達をそばで感じていたいのでしょう。

ルルちゃん

英語育児のスタンスは?

書籍「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子どもの英語」との出会い

最初こそゆるゆるでスタートしたわが家のおうち英語です。

なにしろこの頃は知識がなかったです。

でもこちらの斉藤 淳先生の書籍に出会って、考えが変わりました。おうち英語をしている方であれば、一度は読んだことがあるのではないでしょうか?

この書籍で印象に残ったのは、

「CEFR B2レベルを目指すか目指さないか」によって、英語にどれだけ時間を割いていくか違ってくるというところです。

「B2レベルを目指さない場合、そこまで英語に時間を割くよりも、もっと本人にとって有益なことを提供してあげたほうが良いのではないか」

という斎藤先生のお考えに触れて、「なるほどな」って思ったんです。

CEFRは(セファール)は外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標のことです。Common European Framework of Reference for Languages”の略称です。C2、C1、B2、B1、A2、A1の6段階に分類されます。B2は英検準1級-1級、TOEIC合計スコア1560-1840、自分の専門分野である技術的な議論も含め、抽象的または具体的な話題で、複雑な文章を理解できる。母語話者とお互いに緊張せず、普通にやり取りできるほど流暢で自然である。また、幅広い話題について、明確かつ詳細な文章を作成することができるレベルです。

英語育児のわが家のスタンスが見えてきた!!

お楽しみレベルの会話や英語の歌が歌えれば良いだけなら、そこまで英語に時間を割かずに、他に本人の興味のあるところに時間を割いたほうがよほど有意義だと思います。

お金もそこまで英語教育にかけてなくても良さそうです。

習い事も「英語」以外のことを自由にさせてあげられそうです。

でも、わが家の場合、教育に関することをパパから一任され、どのようなスタンスでいくのかを考えたとき、次のような思いがわき起こりました。

「日常会話レベルかそれ以上の英語能力を身につけてもらいたい」

「せっかく時間をかけてやるなら、長期スパンでおうち英語をやっていきたい」

子ども、親ともに負担のない範囲で、それでもできるところは「全力で頑張ってみよう」という考えにいたりました。

英語育児の目標設定は?

わたしが病院で患者さんに対して作業療法を提供するときは、アセスメント結果から短期目標と中期・長期目標を設定します。

リハビリテーションを対象者に施行する場合、必ず予後予測をして、目標を設定します。

急性期の脳外科病院にいるので、MRIなどの画像所見、対象者のバックグラウンド、治療経過などをみながら具体的な目標を設定します。

同じことがおうち英語でも考えられますが、可視化できるような具体的な目標設定にはしていないです。なにしろ、おうち英語は長期スパンになりますね。

目標を設定したら、適宜修正していく必要がありそうです。

とはいえ、ぼんやりこんな感じで短期・中期・長期目標を考えています。

短期目標

期間は小学校入学前までの5-6歳を想定しています。

  • ディズニー英語システムのライムCAPを獲得する
  • 英検ジュニアのシルバー、ゴールドに挑戦する
  • 過去形、現在完了形などよく使う時制、助動詞を自在に使えるようにする
  • 簡単な英語絵本の音読ができるようになる

中期目標

期間は中学入学前までを想定しています。

  • ディズニー英語システムのイエローCAPを獲得し、卒業を目指す
  • オンライン英会話を本格的におこない、CEFR A2レベルを目指す
  • 読み聞かせも続けつつ、自力読みを育てる
  • ライティングを開始し、習慣化させる

長期目標

中学校卒業から大学入学前までを想定しています。

  • CEFR B1レベルを目指す
  • ショートステイ、留学など海外での生活を体験する

この時期は将来を模索する大切な時期ですね。

本人がやりたいと思うことに挑戦していけるように、金銭支援、精神面のサポートを中心にできたら良いなと感じています。

目標を達成できなかったら失敗というわけではない

Twitterでいくつものおうち英語を頑張っていらっしゃる方たちのツイートを拝見してきて感じたことがあります。

目標を達成できなかった、あるいはバイリンガルになれなかったから、「失敗」というわけではない。

逆にバイリンガルになったから「成功」と言い切るかどうかは、その後の子ども自身感じ方次第ではないか、と思ったのです。

結果を判定するのは、あくまで子どもが大きく成長したときに、

「英語を幼児期から一生懸命やってきてよかったと感じるか」

「英語を学習してきたことで、QOLが向上していると感じるか」

あたりが、判定材料になるのではないかと感じたのです(あくまで一個人の考えです)。

親が設定した目標通りにいかなくても

先ほどわたしはごく簡単にですが目標を書き出してみました。

しかし、この目標通りにいかなくてもいいと思っています。

だいたい、リハビリテーションの目標もとくに急性期に属していれば、目標の上方修正、下方修正なんてざらにあります。

英語育児、おうち英語の目標もそのステージごとに具体化していけば良いと感じています。

これは自戒を込めてなんですけど、

「よく子どもを観察して、一緒に成長しよう」

そんなスタンスで取り組んでいきたいと思っています。