おうち英語で語りかけしながら英語苦手を克服!! 9つのステップ

はじめに

3歳娘とおうち英語をはじめてちょうど3年が経ちます。開始当時は娘は生後6か月の赤ちゃんで、CDをかけ流したり、簡単な絵本を読んであげたりして、ガッツリおうち英語をしていたという感じではなかったです。

しかし、子どもの成長にともない、単語だけだった発話がセンテンスでの会話となり、次第に内容を理解するだけでなく、自分で考えて答えるようになったりしてくると、わたしも英語でお話しできるようになりたいと思ったのですね。

当時のわたしは中学、高校で学んできた英語はかなり忘れてしまっていました。翻訳機やかけ流しのCD、対訳などが理解の手がかりでした。CEFRのA1レベルですよ。

今のわたしの英語レベルはというと、CEFRのB1レベルで簡単な日常会話についてはできるようになってきています。1年半前に設定したわたしの目標は、「ネイティブの子どものように話せるようになりたい」でした。すこしずつその目標は達成しつつあると感じています。

今回の記事にまとめた

「おうち英語で語りかけしながら英語苦手を克服!! 9つのステップ」

は、わたしが実際に子育てをしながらやってみた、子どもとできるおうち英語×やり直し英語のひとつの方法です。

言語学習なので、一筋縄ではスラスラと語りかけは増えていかないかもしれませんが、英語の本質をまず理解した上で、子どもと英語に向き合いながら、おうち英語ややり直し英語を楽しむ仲間が増えたら嬉しいと感じております。

  • 本文中の表についてはスクロールすることで全体の閲覧が可能です。また、ステップが長いので、見やすいように目次をつけました。よろしければご活用ください。

ステップ1 英語の発想を理解しよう

英語と日本語の違いに着目しよう

まずはじめに英語と日本語の違いについて知る必要がありますね。これは最重要事項と言えます。

英語と日本語の違い

英語

・主語→動詞の順で伝え、そのあとに情報を足していく

・重要な情報は先に述べる

日本語

・「主語」がはっきりしない

・前後の文脈から推察して内容を理解する

これはひとつのセンテンスの中での特徴ではなく、会話そのものの流れもこの特徴があります。

例えば、英語ですと、まず言いたいことが最初にきて、そのほかの情報はあとに付け足していくような感じです。日本語だとそういうふうではないこともありますね。

英語って規則正しい感じたよね。主語と動詞がそろって動いている感じ。

ルルちゃん
ルルちゃん
脳外OTママ
脳外OTママ

そうだね。まずは動詞→主語の順に決定して声に出して言ってみることを繰り返したらいいと思うよ。ポイントは「動詞から決める」だよ。

えーっ、なんで「動詞」から決めるの? 主語からでいいじゃん。

ルルちゃん
ルルちゃん
脳外OTママ
脳外OTママ

主語から決めてもいいけど、こんなふうにしゃべっちゃうリスクが増えるよ。

  • Next week want to go shopping.
  • My apartment can’t live with pets.
  • I became a bad tooth.
  • My weight reduced a little.
脳外OTママ
脳外OTママ

すべていわゆるJapnglishです。

Next week がショッピングに行くなんてことありえなですね。アパートはペットと住めないってどういうこと? わたしは悪い歯になったってどういうこと? わたしの体重はすこし増えたってどういうこと? 違和感がありますね。

原因はいずれも「主語」が間違っていたり、はっきりしていないからですね。

英語がすんなり出てこない、言葉につまってしまう理由のひとつに、このルールの発想に馴染んでいないということがあるのです。だって日本語とは正反対ですもんね。

脳外OTママ
脳外OTママ

語順にも英語の場合、ちゃんと意味があるんですね。中学、高校時代と構文丸暗記でその意味まで考えたことはなかったから、いまになってこのルールの重要性について痛感しているところです。

このふたつのパターンは覚えよう

まず簡単な内容を話せるレベルであれば複雑な文型は覚える必要はありません。必要最低限のこのパターンを身につける方が大切ではないかと思います。

英語苦手を克服するポイント1

英語のルールに馴染むのに、徹底してやってみたのが、娘との絵本読み聞かせのときに文法事項を読みながら確認していくことでした。

読む絵本はストーリー性のあるものもいいのですけど、どちらかといえばお子さんにリーダー本を読むときがいいと思います。

わたしの場合ですと、

  • Nonfiction Sight Word Readers
  • CTP絵本
  • Read it yourself

この3冊がリーダー本に該当するので、これらを用いて徹底して読みました。特に後者2つの絵本は子どもも喜んでくれるのでおすすめです。

この他にも、

  • Step into reading
  • Ready to read
  • I can read

などがリーダー本としてあります。

子どもと一緒におこなう場合、CD付きの絵本あるいはYouTubeに読み聞かせ動画、もしくはPotcastに音源がある絵本がオススメです。子どもにはかけ流しとして用いることができますし、大人には英語のリズムや抑揚が自然とインプットされていきます。

すでにこのような絵本をお持ちでしたら、まず手にとってお子さんに読んであげましょう。規則正しく、主語→動詞の順で文章が書かれていることに気づきます。

脳外OTママ
脳外OTママ

そこに12個ある「時制」という情報と、動詞を助ける「助動詞」、あるいはto不定詞, doingというオプションがついて、伝えたい内容ができていくんです。

ステップ2 日本語に訳さないで

日本語に訳すデメリットは?

英語の発想が理解できると、かえって日本語に訳しながら理解したり、表出したりするのは効率が悪いと感じませんか? 時間もかかるので、会話が嫌になってしまうデメリットがありますね。

英語苦手を克服するポイント2

だったら、英語初級者はこうすればいいと思いませんか?

「短い文章で、くどくど説明する」

「相手の話の意味をすべて正確に理解しようと頑張りすぎない」

こちらの会話パターンを比べてみましょうか。

パターン1 : I was very busy, didn’t eat lunch, so I’m hungry.

パターン2 : I didn’t eat lunch. Because I was very busy. I’m hungry. Can you take some food?

後者は先ほどの英語の発想で話したパターンです。これが会話になるとこんな感じでやりとりされるでしょう?

A : I didn’t eat lunch.

B : Why?

A : Because I was very busy.

B : Are you hungry?

A : Yes, I am. Can you take some food?

B : OK. What will you want to eat some?

A : Umm… I want to eat hamburger!!

B : I’ll buy it soon. Anything else?

A : I want to drink orange juice.

短い文章になる分、英語が苦手でもやりとりが持続するようになるのはイメージできますか?

つまり、

「ワンセンテンスにこだわらない」

ということが言いたいのです。

コミュニケーションですから、わからないところはまた質問して答えてもらえば理解が深まるところもあるでしょう。短い文章で答えていく分には、相手もこちらの言いたいことを推察しやすいと思います。まず、英語を日常的に話すということに慣れて、双方向のコミュニケーションをとるというところを意識していきたいですね。

ステップ3 時制について最低限の使い方を学ぼう

よく使う時制はマスターしよう

英語の時制は全部で12個ありますがこのうち学んだら良いものに★マークをつけました。

過去現在未来
単純did ★
〜した/〜していた
do ★
〜する/〜している
will do ★
〜するだろう/〜するつもりだ
進行was/were doing ★
(あのとき一時的に)
〜していた
am/is/are doing ★
(一時的に)
〜している
will be doing
(そのとき)
〜しているだろう
完了had done
(あのときすでに)
〜してしまった
heve/has done ★
(現在すでに)
〜してしまっている
will have done
(そのとき)
〜していることだろう
完了進行had been doing
(あのときまでに)
〜し続けてきた
have/has been doing ★
(現在まで)
〜し続けている
will have been doing
(そのときまで)
〜し続けているだろう
時制の種類

本質をしっかり理解したほうがいいのは、現在時制と過去時制です。ここは学校での英語教育の過程で「誤って認識している」可能性があるので、整頓したほうが良いですね。

会話で使用頻度が低い未来進行形、未来完了形、未来完了進行形についてはわたしも勉強はゆるく学んだ程度です。

英語苦手を克服するポイント3

娘と会話するには、むしろ★マークの時制を徹底して使えるようにすることと、それに対する質問文と否定文がすんなり出ることをトレーニングしたほうが、娘との会話が圧倒的に長く続くようになりました。

時制などを学習していく上で、ひとつお気に入りの文法書があれば良いと思います。挫折しない程度のものが良いと思います。わたしはTwitterで英語学習をなさっている方と繋がり、毎日ハッシュタグをつけて学習の状況をTweetしていました。

英語で英語を学びたいというスタンスでしたので、有名なEnglish grammar in useを使用していました。

わたしはブルーを使用していましたが、レッドはもうすこし易しく書かれています。巻末には役立つ情報もまとまっていますし、eBook対応のものであればタブレットで見ながら解説を読んだり、持ち運ぶにも軽量で便利です。

文法書を活用するポイント

・難易度は高すぎないもの、eBookなどタブレットで閲覧できるものを選ぶ

・Twitterで英語学習アカウントの方とつながるのもおすすめです。

ステップ4 助動詞を使えるようになろう

助動詞の種類と役割

ステップ3からさらに会話を加速させるために復習したら良いと思うのが助動詞です。

助動詞意味
can〜できる/〜かもしれない
could(canの過去形)〜できた/〜かもしれない
have to〜しなければならない
had better〜した方がよい
may〜かもしれない/〜してもよい
might(mayの過去形)〜かもしれない
must〜しなければならない/〜に違いない
need〜する必要がある
shall〜します(未来)
should(shallの過去形)〜すべきです/〜のはずです
used to以前〜でした
will〜します(未来)
would(willの過去形)〜でしょう

助動詞の役割は、字の通りで、動詞だけではうまく伝えられないニュアンスを補ってくれる、ということですね。この文章を読んでどう感じますか? 

I think you eat some vegetables every day.

この場合、どのようなニュアンスで伝えたいですか?「そうしたらいいよ」「そうすべきだよ」って伝えたくないですか? でも、eatにはそういうニュアンスはないですよね。

I think you should eat some vegetables every day.

I think you need to eat some vegetables every day.

こんなふうに助動詞を使ったらいいですよね。

助動詞も本質がわかりにくいものがありますね。そして、瞬時にどんな助動詞を使えばいいのか、会話しながら選択するのは、慣れるまで難しいです。

英語苦手を克服するポイント4

表の助動詞の種類をしっかりニュアンスをつかむのに実践してみたのは、English grammar in use のほか、こちらの書籍も活用しました。イラスト入りの書籍はイメージがつかみやすいですね。

そして、子どもとの会話でも助動詞を活用するようにしてみると、慣れるのも早いです。

脳外OTママ
脳外OTママ

娘はもともとcanは使えていたのですけど、couldやshouldを使おうとする場面もみられるようになりました。嬉しい変化ですね。

ステップ5 and, but, so, because, after, beforeなど接続詞を使えるようになろう

接続詞の役割と使うことで得られるメリット

接続詞はたくさん種類がありますが、頻出のものについては使えるようになると、会話がますます楽しくなると思います。

接続詞を使うことで得られるメリット

・いくつかの情報をまとめて伝えられるようになる

・時間、原因、理由、条件などの情報を付け足していくことができる

→より詳しく相手に伝えたいことを伝えられるようになる

あやちゃん
あやちゃん

ママ、あやちゃんもand, but, becauseは使えるよ!!

そうだね。毎日使うものは覚えて、自分でも使えるようになったね。

脳外OTママ
脳外OTママ
ルルちゃん
ルルちゃん

よく出てくるものは使いこなせたらいいね。

会話のバリエーションが増えるし、相手にニュアンスが伝わるし一石二鳥だよね。

脳外OTママ
脳外OTママ
あやちゃん
あやちゃん

今度は何を使えるようになろうかな。ママまた教えてね。

英語苦手を克服するポイント5

接続詞を覚えていくのにおすすめなのは、ストーリー性のある英語絵本の精読です。わたしの場合、Read it yourselfやディズニー英語システムのBook、Traditional Talesを活用しています。すでに手元にあるものからはじめていくのが良いですね。まずはタイトルにも挙げた簡単なフレーズからトライしてみましょう。