おうち英語 時制を学ぶのにどうしたらいい? 英語絵本活用の方法

おうち英語で時制を学ぶのにどうしたらいい?

子どもとおうち英語をしていて、「語りかけができるようになりたい」とか「子どもにこれをマスターしてもらいたい」っていうのがありますね。

効果的に「語りかけ」や「マスターしてもらいたいフレーズ」を学んでいくには、やはり「子どもの英語絵本」がもっともやりすいと思います。

この記事では、音声あるいは動画のコンテンツ、例えばYouTubeとか、Potcastでもいいんですけど、これだけじゃなくて、英語絵本がおすすめな理由を解説します。

脳外OTママ
脳外OTママ

ちょうど娘は過去形を学んでいるところなので、それとかけ合わせながら記事を書いていきますね。

過去時制が小さな子どもに難しい理由は?

そもそも日本語でも難しい過去時制

未来時制以上に難しいのが過去時制です。そもそも日本語では英語と違って過去形ってわかりにくいものです。

日本語の場合、「〜でした」「〜だった」とか、「きのう」「おととい」とか、過去のことを話すのに使う語尾や単語はあるわけですけど、多くの場合、「省略していて」「文脈から推察」することになります。

幼児期にこれらがごっちゃまぜになるのはやむを得ません。

娘もつい最近まで「きのう」「きょう」「あした」がごちゃ混ぜになっていました。

間違いながら、正しい方法を親や先生などの大人たちに教えてもらいながら、日本語の発想を習得していきますよね。

過去をあらわす表現をおさえておきましょう

さて、話題を英語の過去形に戻しましょうか。過去をあらわす表現には次のような種類がありましたね。

過去をあらわす表現は?
  • 単純過去 : was / were, did, worked, played, wanted …
  • 過去進行形 : was / were doing
  • 過去完了形 : had done
  • 過去完了進行形 : had been doing

過去形は現在形とともに難しいと言われています

単純過去(過去形)は単純現在(現在形)ともに難しいと言われています。

そもそも使い方を間違って学生時代に覚えていきていることもあるわけです。

わたしは医療職ですが、学生時代は思いっきり文系で、当時も一生懸命、構文を丸暗記してきて、テストのために英語学習をこなしてきました。しかし、仕事で一切使う機会がないと一気に忘れますね。

そしてちょっと思い出せても、本来の使い方から外れているため、うまく時制を扱えません。

English grammar in useを使って時制について学んだとき、

「わたしはこれまで大きく勘違いして覚えていたのだ」

と認識しました。

どうやって子どもと過去時制をマスターさせる?

複雑な時制は時間の流れと動きでマスターしたい!!

現在形、過去形とともに最低限、現在完了形、現在完了進行形はマスターしたいし、子どもにも使えようになってもらいたいですよね。まずは易しいものから、短いセンテンスでクリアしていくと良いと思います。

センテンスを増やしていきたいときはこちらの方法でしたね。

詳しくはこちらの記事をどうぞご覧ください

さきほどサブタイトルで「複雑な時制は時間の流れと動きでマスターしたい!!」と書きました。

  • 時間の流れは、その時制を使用しているとき、話し手がどの時点に立って言っているかを指します。
  • 時間の動きは、進行しているのか、完了しているのかのどちらかです。

これは大切だなと思うのは、英語は話し手の気持ちで時制が変わったりすることもあるということです。すでに終わっていることでも、話し手が「動き」を出したいというときは過去完了形(was / were doing)が用いられていることもあります。

ではどうすれば良いかと言うと…

わたしが日頃実践している方法は、こんな方法です。

「英語絵本の読み聞かせ」+「動画・音声コンテンツの視聴」+「日常の会話で使う」

中でも、わたしは「日常の会話で使う」を意識してやっています。これはわたし自身のやり直し英語をかねているからなんですけどね。

おうち英語で実践のインプット・アウトプット方法

すこし具体的に説明していきますね。

  1. 英語絵本の読み聞かせ+動画・音声コンテンツで基本的な時制のイメージを入力していきます。繰り返し、繰り返しやっていきます。
  2. 会話の中でマスターさせたいターゲットの動詞をしぼって、繰り返し使用します。もう聴き慣れてしまうくらいです。親はそのフレーズがよどみなく出るくらいになっています。数日間にわたってやっていきます。可能であれば、その時制での質問や回答についても、親がリードしてみると良いです。
  3. ①、②を繰り返していて、子どもが真似をするようになってきたり、やりとりの中で時制の区別がついてきたように感じるようならこのステップに入ります。違う英語絵本、動画・音声コンテンツを追加して入力していきます。

わたしの娘はこの方法で未来時制を学習してきました!!

娘は、will, be going to do の未来形については、このパターンで学んできています。

まだ間違いますけど、それでも時制のイメージはしっかりしてきたように感じますね。わたしが未来時制を扱うときに意識したのは、以下のようなことでした。

  • willは「瞬発的に」未来を扱うときに使う。とっさに思いついたことをwillで表現する。
  • be going to doは「ゴールに向かって走り出しているとき」に使う。その沿線上にいるときはbe going to doで表現する。

過去形は、過去のある特定の時間に限られた、その時だけの話をするときに使うものです。

過去形については、扱い方に注意が必要です。それは過去形が、過去のある特定の時間に限られた、その時だけの話をする時に使うものだからです。

過去形の場合、一般動詞のあとに-edがつくシンプルなパターンのほかに、不規則動詞もありますね。それから質問文となると動詞は原型になります。これがまたややこしい!!

娘が3歳後半のときには何度か、現在形に訂正された覚えがあります。

あやちゃん
あやちゃん

ママ違うよー!! took じゃなくてtake だよ。

でも不思議と、よく使うforgot はそのまま覚えちゃったんですね。あと、getの過去形のgotとか、findの過去形のfoundとかも気づいたら、使うようになっていました。sayをsaidとかもそうですね。

ようは成長に合わせて、よく使う動詞をひたすら入力すればいいんじゃないかと!!

でも、頻出単語はひとつずつクリアしていきたいですね。

  • ask
  • be
  • become
  • begin
  • call
  • can
  • come
  • could
  • do
  • feel
  • find
  • get
  • give
  • go
  • have
  • hear
  • help
  • keep
  • know
  • leave
  • let
  • like
  • live
  • look
  • make
  • may
  • mean
  • might
  • move
  • need
  • play
  • put
  • run
  • say
  • see
  • seem
  • should
  • show
  • start
  • take
  • talk
  • tell
  • think
  • try
  • turn
  • use
  • want
  • will
  • work
  • would

YouTubeやPotcastの単独利用では上手くいかないかも!?

YouTubeやPotcastの単独利用では、入力はうまくいっても「話す」「使いこなす」まで上手くいかないかもしれません。

もっと効果的に時制を学ぶなら、先ほどの「英語絵本の読み聞かせ」+「動画・音声コンテンツの利用」+「日常の会話で使う」方法を応用していくのが良いのではないかと感じています

YouTubeやPotcastをおうち英語の中に取り入れていらっしゃる方は多いと思います。

YouTube

動画コンテンツのYouTubeはたくさんの中から子どもにあったものを選択できるので、使い勝手も良いですよね。

無料で見られるものがたくさんあります。検索すればたくさん出てきます。

ただし、ここから質の良いものセレクトしていく必要はありそうですね。

Potcast

Potcastについても、検索すれば有名な英語絵本の朗読などが出てきます。

こちらは音だけが頼りになりますから、かけ流しの代わりにもなりますね。

わが家ではストーリーのあるものは、Potcastで流すことがあります。1日のうちに3回、4回と流していることもあります。

もう少し娘が大きくなったら、大活躍しそうですよ。

まず、あなたのお子さんが好きな絵本で、そのターゲットとなる時制が出てくるコンテンツを探してみましょう。

教材の絵本では見つからないかもしれませんが、市販の英語絵本については有名なものであれば見つけやすいと思います。

過去時制を学ばせたいのであれば、絵本の中で全文が過去形でまとまっているものがおすすめです。やはりここはストーリー性のある絵本もしくはリーダー本で過去形のみで構成されているもので挑戦してみましょう。

Eric CarleのPapa, please get the moon for meで過去形を学ぼう

故Eric Carleさんの代表作のひとつである Papa, please get the moon for me は多くの絵本ファン、子どもたちに愛されている作品です。

シンプルなストーリーの中にも、Eric Carleさんの躍動的なイラストに、サイエンスとファンタジーの要素が融合されていて、わたし自身もお気に入りの1冊です。

Before Monica went to bed she looked out of her window and saw the moon. The moon looked so near. “I wish I could play with the moon.”, thought Monica, and reached for it.

Papa, please get the moon for me, by Eric Carle
脳外OTママ
脳外OTママ

過去形がこの1ページだけでも、5種類出てきます。接続詞 beforeのほか、代名詞 it、I wish I could … で実現不可能な希望についても学ぶことができます。

具体的な実践方法はこちらです!!

まずは、絵本の読み聞かせをしてみましょう。心を込めて読み上げます。すこし覚えてもらいたいターゲットの単語ははっきり読み上げてみます。

動画・音声コンテンツでさらに内容をインプットしてもらいましょう。こちらの Papa, please get the moon for me では、わが家ではPotcastの音源を利用しました。1日のうちに3、4回は流しています。映像付きのYouTubeの動画を用いても良いでしょう。

これを日常会話の中に取り込んでいきましょう。いずれも頻出単語なので自然な会話の中で、取り入れることができますよね。

例えば、wentを用いるとこんな感じで語りかけで使ってみます。

  • You went to bed, mom and dad studyed English.
  • You went to nursery school yesterday. What did you play there? You played …

sawを用いるならこんな感じで語りかけをしてみます。

  • I saw a lot of pictuers. Did you drow them?
  • We saw grandparent on the street.

thoughtを用いるならこんな感じで語りかけをしてみます。

  • I thought that you were amazing!!
  • I thought that you would come. But you didn’t come here.

すこしずついろんなパターンで同じ単語に触れていくのが良いですね。

この方法は、センテンスでの発語が出始めているお子さんで、かつエピソード記憶がしっかりしてきた時期でより有効ではないかと思います。やりとりの中で、時制が変化していくのをたくさん体験できますね。アウトプットがある程度出るようになっていると、効果判定もしやすいです。

脳外OTママ
脳外OTママ

親子でおうち英語楽しんでいきましょう♪

あやちゃんもママと保育園でのこと、おうちでやったことなんかを会話しながら過去形を学んでいくよ!

あやちゃん
あやちゃん