ショック!! Worldwide Kidsの販売中止が決定
2022年11月末、おうち英語をやっているワールドワイドキッズ（Worldwide Kids）ユーザーに激震が走りました。
というのも、2023年11月末をもって新規の販売を終了するという内容の通知が届いたのです。現在利用できているアプリ（活用NAVI、GAME）や公式サイト、アフターサービスも2024年3月31日をもって終了するとのことです。詳細は後述します。
ワールドワイドキッズの正規ユーザーの方はもちろん、おうち英語をなさっている方は驚きと怒りの声が上がりましたね。
2022年12月2日現在、ワールドワイドキッズの公式サイトは閲覧できていますが、新規入会については停止している状態になっています。
振り返ると気がかりなことが起こっていた
思い返せば、ツイッターでワールドワイドキッズのオンラインレッスンを利用中のママが、2023年3月13日付けでサービスが終了するようだ、と嘆いていたのを見かけました。たんにサービスの更新時期だから、次の案内が来ると思いますよ、とリプライしました。少なくとも、わたしと娘が受講していたときは、オンラインレッスンを継続して利用する場合は、年度末で更新の手続きが必要だったんですね。
この悪い予感は2022年11月30日あたりから強まり、12月2日、わが家にもベネッセより封書でこちらの案内が届きました。
すべてのサービスが終了になると…
こちらの写真は、各サービスがどの期日まで利用可能かということがわかります。
心配になるのは、おもちゃやDVD、絵本などの交換サービスを受けることができるかどうかですね。つい最近入会したばかりのユーザーの方や、まだ3歳未満のお子さんのいるご家庭では、教材がすべて到着していない場合やすべての教材に十分にふれていないという方もいらっしゃるでしょう。これからサポートなしに教材を利用することに強く不安を覚えられることでしょう。
また、Touch DictionalyやPhonicsのBookに対応した音声ペンなどは、壊れてしまった場合、修理することも難しくなります。対応してくれる期間は2024年3月31日までです。できればこれに対しては、アフターサービス先を委託してほしかったですね。こういった不安はぬぐえません。
わが家の実質的なダメージは
2022年初めにはフォニックスプラスの教材もリリースされ、わが家も追加購入しました。フォニックスのDVDも意識してみるようにしていましたし、テキストブックはライティングが楽しくなってきた娘にぴったりで、これからどんどん活用していこうというところでした。
テキストブックなどの教材も消耗すれば単品購入も検討しようと思っていました。これについては2024年3月31日まで在庫がある場合に限り対応してくださるようです。
また、よく使用していたのがアプリのGAMEです。大好きなMimiやManiたちが出てくるし、複雑なゲームではないので取り組みやすくて、病院受診のときや隙間時間に利用していました。これらも利用が2024年3月31日までになります。
さいわい、わが家では絵本は劣化したものの、DVDもおもちゃもほぼ壊れてはいません。生後6か月からワールドワイドキッズの教材を利用していたので、3年以上は使っていました。stage0からの利用で、最初の2年間はフルに活用していたので、当時23万ほどだった教材費は回収できたと感じています。
Mimiたちとの思い出を振り返る
生後6か月よりワールドワイドキッズの受講をstage0から開始しました。
stage0はよくCDと絵本を活用しました。以降、分割でのお届けにして隔月で教材が届くのを楽しみにしていました。ワールドワイドキッズのイエローのボックスが届くたびに、ワクワクしたのを思い出しますね。
出かけるときの車内の音楽はディズニー英語システムを開始する2歳6か月まではほぼワールドワイドキッズの音楽でした。大人が聴いても心地よいリズムで、教材のstageと連動した内容になっています。インプットとしてはしつこさがない分、もの足りなさを感じるところもありましたが、ワールドワイドキッズのオリジナルの絵本との連動はとても良くできています。
たとえば、stage3では工作がテーマになっています。エモーショナルトイはネフのブロックがついてきます。それから、リトルアーティストブックもついてきますね。DVDは海外の子どもたちが楽しく工作をする場面がたくさん出てきます。3歳くらいになると、クレヨンやはさみを使って工作に興味を持ってくると思います。絵本の内容もMimiたちが工作をしているストーリーになっています。実際に自宅で子どもと工作をするときにどのように声をかけたら良いかということのヒントにもなりましたね。
オリジナルの絵本は子どもの興味もわきやすく、何度も繰り返し読みました。自力読みが進んできたら、もう一度読み直したい絵本ばかりです。
エモーショナルトイについても、stage6の内容は以上児になってから本格的に楽しめる内容だと思います。カードの内容を読み上げる必要があるので、リーディングの要素も出てきます。英語で理解し、相手のあるコミュニケーションに発展させていくことができます。最初は建物を並べるだけの遊びであっても、成長するにつれ、高度な内容で遊ぶことができるようにつくられています。こちらのエモーショナルトイも、もうすこし成長したら一緒に遊びたいと思います。
さみしいのはキャラクターに会えなくなること
もっともさみしいのは手持ちの教材以外にワールドワイドキッズのキャラクターたちに会えなくなることですね。stage6の最後のDVDを見終わったあとに、もうMimiたちの新しいストーリーに出会えなくなっちゃうのかとさみしい気持ちになったの思い出します。
娘にとっても初めてのキャラクターがMimiたちだったのでとても思い出深いです。オンライン英会話デビューもワールドワイドキッズのTalk’n Playも1年間利用してきました。パペットは出かける先に持ち歩いていましたし、Hide and Seekをしたりして遊ぶにも活用していました。そんなキャラクターたちが、ある日突然販売終了になるなんて、ショックが大きかったです。
ワールドワイドキッズに感じていた違和感
対象年齢が6歳から8歳に上がったこと
メインキャラクターのMimiたちは4歳という設定になっています。Maniは2歳の設定です。DVDの内容をstage0からstage6まで見る限り、扱われているフレーズも就学児までを対象にするのはすこし内容が幼い印象がぬぐえません。
乳幼児期からワールドワイドキッズを活用してきたご家庭であっても、8歳を迎える以前に教材を卒業して次のステップに進んでいるような気がします。対象の設定が現実に合わなかったというのも、今回の一件につながったのではないかと感じています。
0歳から8歳までの本格的英語教材
これはあくまで目安だったのかもしれません。しかし、どうしてもこの表現は引っかかります。この期間、ずっと使い続けることができるかというと、せいぜい使い込んで3年程度だと思います。それ以降は、子どもも成長して飽きてくるし、もっと違うツールも並行して使っていくことで伸びていく時期がくるからです。
ワールドワイドキッズの当初の方針としては、対象年齢を小学校入学前と設定していたと思います。それ以降は英語絵本の多読で伸ばしていけば良い、というスタンスでした。ですから、対象年齢を8歳までに引き上げたときに違和感を感じたんです。
おうち英語は幼児期だけのものではないので、学童期以降も連続して続けていって初めて効果があったかどうかわかるものなのではないかと感じています。
そして8年間連続して使い続けられるツールなんてそうそうないと思います。たった25-30万で英語習得できたらすごいと思いますし、この金額で実現できるのはごく少数だと思います。
受講者数の減少もサービス終了の原因?
おうち英語をやっている人口は増えていると思うものの、新規参入してくる競合相手も増えているのは間違いないです。とくにアウトプットの側面では、子ども向けオンライン英会話が増えたと思います。また、タブレットやスマホを利用しててできるアプリも増えましたね。
ワールドワイドキッズはわたしたちも現在利用中のディズニー英語システムと比較すれば月会費もなくて、せいぜい追加購入したいオプションに課金するくらいです。
受講者数の減少の直接的な原因が何かはあくまで推察の域ですが、先ほど述べたような対象の不一致と、セールスの仕方の問題など、たくさんの要因が重なってしまったのだと思います。
フォニックス教材で巻き返しを図っていたと思いますし、今後のサービスに期待していただけに、撤退は残念です。そして、この件については、もっと早くに受講者あるいは受講予定の方に告知があって良かったのではないかと思います。それでも購入を検討したい方のみ教材を手にとれば良かったのではないでしょうか。
ベネッセとしては、今後はしまじろうEnglishで幼児の英語教育に参入し続けていくんでしょうね。今後の動向についても静観していきたいと思います。
