「長い主語」への苦手意識
英語初級者ならではの悩みだと思うのですが、長いセンテンスとなってくると、どこで区切ればいいのかわからなくなることがときどきありませんか?
ディズニー英語システムのBookを読んでいたり、Story & Songを聞いていると、ブルーやグリーンくらいまではいいんですけど、ライムやイエローとなると長くて、上記の悩みは出てくると思います。
そこで今回はディズニー英語システムの中から「長い主語」について取り上げたいと思います。
まずは比較的簡単な内容から見ていきましょう
In the first car are the lions.
In the second car are the tigers.
In the third car are the bears.
In the fourth car are the elephants.
In the fifth car are the horses.
In the sixth car are the acrobats.
In the seventh car are the clowns.
In the eight car is the hippo.
Book7 P13
in the ○○car までが主語になっていますね。そのあとにbe動詞がきています。
最初にこの文章に出会ったとき、なんとなくスッキリしなかったのです。
これって、The lions are in the first car. と何が違うんだろうって感じました。be動詞が用いられていますが、これがThe lions are the first car. だと意味が通りませんね。(the lions = the first car ではありません)
この文章では、「ライオンが最初の車両にいます」ということを言いたいはずです。あえて逆転させているのには何か意味があるし、ソングにもなっているので、何か意図があるはずです。
それで、主人にも聞いてみたのですが、これって「倒置」ではないかと。
英語って強調したい文章が最初にきますね。それと一緒で、「最初の車両に乗っているのは」「2つめの車両にのっているのは」…と強調させているのではないかと思います。
次のステップではこちらの文章に着目しましょう!!
The lovely ladies on beautiful horses ride round the ring standing up on their toes.
The lovely ladies on beautiful horses, standing so tall, never fall to the ground.
The lovely ladies on beautiful horses blow you a kiss as they ride round and round.
Book9 P46-47
美しい女の子が馬の上に乗りながら、サーカス会場をラウンドしています。とても優雅な場面です。
最初の文章では、美しい女性が馬の上で、つま先立ちをしながら立っている様子が伝わってきますね。次の文章では、その立ち姿はすらっとしていて、地面に落ちることはないという情報が伝わってきます。最後の文章では、ラウンドしながら投げキッスをしている様子が伝わってきますね。
それにしてもこの文章も、主語が長いと感じませんか? わかりにくいときは、動詞に印をつけてみると良いと思います。
今回、引用した文章にも、主語がわかりやすいように動詞にピンクマーカーを引いてみました。
日本語に訳さないでほしいこちらの文章
The painter that’s fat says, “It’s time to begin!” But the one working hard is the painter that’s thin.
The thin painter’s standing on top of the ladder And dropping red paint on the one that is fatter.
The painters are finished – there’s paint on their clothes And a big drop of paint on the fat painter’s nose!
Book7 P3-5
サーカスがくるので、痩せているペインターと太っているペインターが看板に文字を書いています。
最初の文章ではこのようになっています
The painter that is fat says, “It’s time to begin!” But the one working hard is the painter that is thin.
thatは関係代名詞でその節は、その直前の the painter を修飾しています。このペインターは太っているんですね。「さあ始まりの時間だよ!」と言っています。
一生懸命働いているもうひとりはペインターで、体型は痩せています。やはり be動詞 が主語の直後にきていて、それ以降の名詞 the painter や形容詞 thin が主語を修飾しています。
次の文章ではこのようになっています
次の文章では、痩せているペインターが落とした絵の具がポタポタ落ちて太ったペインターの鼻の上についている様子が伝わります。
最後の文章ではこうなっています
最後の文章はこんなかたちですね。
The painters are finished – there is paint on their clothes And a big drop of paint on the fat painter’s nose!
こちらの文章は、there is -. の内容です。比較的わかりやすいですね。
赤いペイントは彼らの服にもついたし、太ったペインターの鼻にもつきました、という内容です。
関係代名詞が出てくるこちらのパターンにも着目!!
There’s an elephant at the circus whose very best friend is a mouse!
Book9 P35
こちらの文章では、whoseという関係代名詞が用いられています。there is an elephant at the circus でひとくくりの内容になっています。こちらの情報をwhose以降が修飾しています。
そして、whose 以降にはサーカスにいるゾウのベストフレンドはネズミであるということがわかります。
英語の大前提は?
英語は重要な情報が最初にきます。
とくに話し言葉では、長い主語ってあまり使わないかもしれません。
主語はシンプルな方が伝わりやすいですもんね。
とはいえども、絵本や書籍を英語で読む際には、この知識がないと内容の理解が追いつかないと思います。
慣れないうちは、動詞はどれか? 主語はどこまでかをしっかり観察しながら学んでいきたいですね。
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